主にディスカウント店で売られている、輸入インスタントコーヒーの詳細です。
税込百円ちょっとで買える瓶詰めコーヒー、果たしてお得なのでしょうか?
レビューに加えて、生活圏内で購入できる国産品と価格比較しました。
Rising
パッケージのコメント
概要
Rising
COFFEE BREAK
100% Pure Instant Coffee
ダイソーや業務スーパーで販売されているインスタントコーヒーのCOFFEE BREAK。
表記されているRising(ライジング)は、世界から取り寄せた原材料を製品化している、朝日商事のオリジナルブランドとなります。
内容量違いでいくつかのバリエーションがあるのですが、今回はダイソーで売られている50g品について調査しました。
価格的にはこのサイズ感で100円ならばお買い得なイメージがあるのですが…
しかし百均に並ぶ商品の中には、小分け容量により逆に割高となっている商品も見受けられます。
やはり印象に頼らずしっかりと価格調査しなければなりません。
気になる商品内容なのですが、コーヒー豆の産地はベトナム・インドネシア、そして原産国はエジプトとなります。
商品スペック
2024/3月
内容量
50g
購入価格
50g 税込108円(ダイソー)
200g 税込429.84円(業務スーパー)
原産国
エジプト
輸入者
朝日商事株式会社
栄養成分表示
100g当たり
熱 量 353kcalたんぱく質 22.3g脂 質 0.1g炭水化物 65.6g食塩相当量 0.2g
原材料
コーヒー豆(生豆生産国名 ベトナム、インドネシア)
この内蓋の剥がし方なのですが、”少しだけ開ける” ”全て取り去る” 、など個人差が出る所ではないでしょうか?
瓶側に紙片を残してしまうと、蓋との接地箇所が微妙にデコボコしてしまい、密閉度が悪くなってしまいます。
コーヒーの風味をキープするにはしっかりと密封したい所ですが、綺麗に剥がすにはそれなりの手間がかかってしまいます。
おすすめとしては、瓶の端面部分はそのままにして中央部を開けるやり方です。
カッターナイフを使いスプーンが通る位の穴を空けました。
これだと蓋と瓶の接地面が平らなので、湿気の侵入を最小に防ぐ事ができます。
コーヒーの粒は、細かい粒子の粉末状となります。
したがって製造時の乾燥過程では、スプレードライ方式が使われているようです。
このスプレードライ方式は水に溶け易いというメリットがあるのですが、風味的には粒の大きいフリーズドライの方が良いとされています。
コスト的にはスプレードライの方が有利なので、低価格品では多く採用されています。
ブラック
左:ネスカフェ 右:COFFEE BREAK
ネスカフェエクセラ ブラックローストと比べて見ました。
ブラックローストは香り高く苦味が強い印象で、
OFFEE BREAKは、ほんのり甘い香りにフルーティーな味わいというイメージでした。
ただ、OFFEE BREAKは粉量を多めにしないと、やや味が薄い雰囲気もありました。
価格比較
コーヒー各社の主だった袋入り・瓶入りコーヒーの税込価格を比較してみました。
大手スーパーでの価格を参考に100g当たりの価格を割り出した物で、中にはセール品もあるので参考として考えて下さい。
袋入り
結果としてCOFFEE BREAKは最安とはならず、
UCC ゴールドスペシャル 280g
428.76円 153.12円/100g当たり(ザ・ビック)
505.00円 180.35円/100g当たり(セブン系スーパー)
TOPVALU レギュラーコーヒー オリジナルブレンド 320g
537.84円 168.0円/100g当たり(ザ・ビック)
7プレミアム 深いコクのコーヒー 100g
375.84円 375.84円/100g当たり(セブン系スーパー)
ネスカフェ エクセラ 詰め替え用 120g
428.76円 357.29円/100g当たり(ザ・ビック)
429.00円 357.49円/100g当たり(セブン系スーパー)
瓶入り
ネスカフェ エクセラ 220g
752.76円 342.16円/100g当たり(ザ・ビッグ)
ネスカフェ クラシックブレンド 175g
484.92円 277.09円/100g当たり(業務スーパー)
ライジング COFFEE BREAK 瓶入り
50g
108.00円 216.00円/100g当たり(ダイソー)
127.44円 254.88円/100g当たり(業務スーパー)
200g
429.84円 214.92円/100g当たり(業務スーパー)
結果としてCOFFEE BREAKは最安とはならず、
大手メーカー製の ”大容量 + 袋入り + セール品” には敵いませんでした。
100g当たりの価格差で見ると、UCCゴールドスペシャルとCOFFEE BREAKとでは最大で61.8円の差が生まれています。(ザ・ビックでのセール品です)
しかし瓶詰めコーヒーの中では最安と有利な結果が出ました。
特に50g瓶詰めという少量品は存在自体がレアなので、携帯用としての購入にはメリットがあると言えます。
まとめ
輸入食品に関しては国によっては不明瞭な部分がある為、安全性について懐疑的になってしまう面があります。
しかしインスタントコーヒーの原材料はコーヒー豆だけなので、比較的安心感があると言えます。
輸入品でもコーヒー豆自体の産地に大きな違いはなく、加工する際のコスト分で差が出ているようです。
そもそも日本では消費量のほぼ全量を輸入コーヒーに頼っており、2021年の国別輸入量で見ると、ベトナム(2位)インドネシア(6位)と、COFFEE BREAKに使われているコーヒー豆も馴染みの味と言えます。
しかし価格的には最安とはならず、大容量の袋入り商品ならば国産品の方が安く買えてしまいます。
尚且つスーパーが定期的に行うセール品を狙えば、その価格差はさらに広がっていきます。
COFFEE BREAKを選ぶのメリットとしては、瓶入りでの価格となります。
上記の国産低価格品は全て袋入り品なので、瓶入りとなれば価格は跳ね上がってしまいます。
特に50gという少量品は他では中々見当たらないので、小瓶入りとしては有用性があると言えます。
結果としては、一見お買い得に思えた輸入コーヒーのCOFFEE BREAKですが、価格だけで考えると国産メーカー品の方が安く買える状況でした。
小瓶入りのコーヒーを必要とする方には実質一択となるので、用途に合わせて選びたい所です。
以上、
輸入インスタントコーヒー
『COFFEE BREAK』でした。