2024年2月10日土曜日

森永 小枝 ミルク チョコレートから学ぶサスティナブル社会


米パフが使われた森永製菓の人気チョコレート、小枝の詳細です。

昨今何かと話題となるサステナブルについても、小枝の社会貢献活動から深掘りしました。

SDGsって何?という方にもオススメの記事となっています。




概要


森永
小枝 ミルク


パッケージのコメント
小枝ならではのカカオ感のあるチョコレートと
焙煎アーモンド、2種類のパフの絶妙な
食感と味わいをお楽しみください。

遡る事1971年、当時社会問題となっていた環境汚染に目を向け、自然シリーズとして発売されたという初代 ”小枝”。

幼い頃から食べてはいたのですが、木の枝をモチーフとしたフォルムには、そのような意味が込められていたとは知りませんでした。

同時に、森永製菓では既に50年前から環境問題に取り組んでいた事に驚かされます。


小枝のウェブサイトを覗くと過去のパッケージが公開されており、現在までの遍歴を確認する事ができます。

その数は実に18パターンにのぼり、各世代でそれぞれに懐かしいデザインが見つかるのではないでしょうか?

今回購入した物は小枝に野鳥がとまる所が描かれた、期間限定の自然動物パッケージとなっています。



商品スペック



2024/2月

内容量

59.4g(4本 x 11パック)

購入価格

税込214円

栄養成分表示

1小袋(標準5.4g)当たり
熱   量   29kcal
たんぱく質   0.3g
脂   質   1.7g
炭水化物    3.2g
食塩相当量   0.008g

原材料

砂糖(タイ製造)、植物油脂、乳糖、カカオマス、全粉乳、米パフ、小麦パフ、ホエイパウダー、アーモンド、脱脂粉乳、果糖/乳化剤(大豆由来)、香料



ディテール



箱の中は小枝が4本づつで個別包装され、合計で11パックが入ります。


一見、少な過ぎるのでは?と感じる4本小分けスタイルですが…

・酸化防止効果
・食べ過ぎ防止
・優れた携帯性
・シェアし易い

と複数のメリットが存在する攻めのユーティリティと感じます。


外径は丸いイメージがあったのですが、改めて見ると裏面はフラットな形状でした。

細身のボディーですが、しっかりとカカオが香ります。


中には小枝チョコレート最大の特徴となるパフが入り、独特の食感を生み出しています。

パフとは米を膨張させて作るポン菓子のようなもので、ロッテのクランキーにも同様の手法が使われています。

この小枝では、米パフ・小麦パフのハイブリッド仕様となっています。


比較的しっかり目の甘みがついていますが、本体が小さいので丁度良く感じられます。

中に入るパフを意識して食べて見ましたが、思ったよりもパフは少なくチョコの配分が多い印象です。

しかし、少ないながらも食感に与えている効果は大きく、パフならではのサクサクとした食感がしっかりと機能しています。

原材料にはアーモンドも入っていますが、細か過ぎてパフとの判別は不可能なので、こちらは香り付け程度と考えて下さい。


改めて小枝のビジュアルを観察すると、枝というよりも均等にカットされた薪のようにも見えます。

焚き火のように組んでみましたが、これにバームクーヘンやキノコの山を組み合わせれば、ちょっとしたジオラマが作成できそうです。



持続可能性(Sustainability)


近年、メディアなどでは ”持続可能” や ”サスティナブル” という単語が盛んに使われており、社会生活を送る上では重要なキーワードとなっています。

今では学校教育にも積極的に取り入れられているので、学生さんには馴染みの深い言葉かと思います。

しかし教育課程を修了した身では学ぶ機会も少なく、不明瞭な部分も多いのが現状です。

時代の波に乗り遅れない為にも、社会人としてしっかりと把握しておきたいです。


サスティナブルとは?


サスティナブルは sustainとableが組み合わされた言葉で、持続可能なという意味になります。

サステナブルな社会(持続可能な社会)という使われ方をし、主に地球の環境破壊や資源の浪費を防ぎ、平和で豊かな生活を次世代でも維持し続けようという考え方です。


これらが注目されている背景には、現代社会が抱えている様々な問題が関係しています。

以下に例を挙げると…

・CO2による気候変動
・生態系や環境破壊
・教育格差や貧困問題

求められる行動としては、次ような例が挙げられます。

・リサイクルの活用
・毛皮製品の廃止
・フェアトレード商品の利用


SDGs(Sustainable Development Goals)とは?


 SDGs(エス・ディー・ジーズ)は、”サステナブルな社会” を実現する為の具体的な目標の事で、日本語にすると ”持続可能な開発目標” となります。

2015年に国連サミットで採択され、2030年の達成を目指しています。

SDGsには17項目の目標があり、それぞれに具体的な目標と実現する為の方法が示されています。

その17項目のうち、一番目に挙げられている ”貧困をなくす” を例として簡単に概要をまとめてみました。


目標1:貧困をなくす

2030年までの達成目標
・極度に貧しい暮らしをしている人をなくす
・貧しいとされる男性、女性、子どもの割合を半減させる
・貧困層に対し十分な社会保護制度、仕組みづくりを行う
・全ての人が生活に必要な基礎的サービス・平等な権利を確保する
・貧困層や弱い立場の人を自然災害や経済危機の被害から守る

実現する為の方法
・開発途上国に対し開発協力の強化・資金の確保をする
・ジェンダーを考えた貧困政策、仕組みづくりを行う


小枝の活動



ここでは外装パッケージから、小枝のサスティナブルな活動を読み取っていきます。

それぞれに認証が必要となりコストもかかる所なので、リアルな企業姿勢が現れる所だと思います。


FSC認証紙



木をモチーフとしたデザインのFSC認証紙、

紙の原料となる木材についての認証マークとなります。

使われる原料が適切に管理された木材である事の証明で、森林破壊や違法伐採から森林資源を守る取り組みとなります。


バイオマスプラスチックフィルム



地球からクローバーが伸びたようなデザインのバイオマスマーク、20という数字は ”バイオマス度” を示しており10%から100%まで5%刻みに表示されます。

一般的なプラスチックは石油から作られますが、バイオマスプラスチックフィルムは植物由来の原料から作られる有機資源となります。

温室効果ガスの排出を全体としてゼロを目指す、カーボンニュートラルの考えに沿ったフィルムです。


サスティナブルカカオ



”小枝はカカオ生産者への支援につながるチョコレートを採用しています。” というメッセージと共に、Cocoa HorizonsのURLが記載されています。

多くのカカオが西アフリカで生産されていますが、現在でも児童労働・低収入などの問題を抱えています。

ココアホライズン財団は、カカオ生産者の生活環境を改善し、子供や自然を保護することを使命とした非営利団体となります。

小枝ではその認証カカオを使用し、カカオ農家の暮らしを支援しているそうです。


1チョコ for 1スマイル



こちらは森永製菓が2008年から独自に始めた活動となります。
対象商品1個の売上につき1円が支援活動のパートナー団体に寄付され、 カカオの国の子どもたちの支援に使われます
これまでに、ガーナをはじめとするカカオ生産国にて、学校環境改善・給食支援・カカオ農家の収入向上などの支援を行なってきた実績を持ちます。



まとめ



今回、久し振りの試食となった小枝チョコレートですが、可愛らしいビジュアルに触れる事ができ、視覚的にも楽しむ事ができました。

サイズ的には小さいですが、食感には香ばしいパフのアクセントが入っているので満足度は高いです。

11パックの小分けスタイルも印象的で、実際量よりも沢山食べたような気分にもなれました。

また、お菓子を通して世界的に抱えている社会問題にも向き合う事ができ、充実したおやつタイムを過ごす事が出来ました。

美味しいお菓子を食べながら、時にはパッケージをじっくりと観察するのも良いものだと感じます。


以上、

『小枝 ミルク』でした。

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