グリコ・プリッツに酷似した輸入お菓子の詳細です。
プレッツェルはドイツ発祥の焼き菓子パンなのですが、日本ではグリコがこれを元に ”プリッツ” を開発し、今やベストセラーを誇るお菓子となっています。
100均の陳列棚でファミリーパック的なプリッツを発見し手に取ったのですが、日本製の大容量お菓子が100円で買えるはずもなく、程なくして中国製商品という事が判明しました。
しかし原材料が高騰している最中、お菓子の価格もどんどん値上がりしている状況です。
輸入商品とは言え、このお値打ち品のお菓子をスルーするには惜しい存在です。
したがって、中国製お菓子のレベルを確認すべく購入調査しました。
概要
Pretzel
プレッツェル
サラダ味 ピザ味
ベーコンポテト味
あとひくうまさ!3つの味で新登場。ファミリーパックでボリューム満点!
Pretzelと名の付くこの商品、パッケージデザインからしてグリコ・プリッツを意識しているのは言うまでもありません。
商品画像からもお菓子の形状が酷似しており、味に関しても大体予想がつく所です。
フレーバーは、サラダ味・ピザ味・ベーコンポテト味の3種類が用意されており、ラインナップも充実しています。
注目は何と言っても100円で6パック入りとなるその内容量となります。
同じ容量の日本製品ならば、軽く倍以上の値段が付いているでしょう。
商品スペック
2024/1月
サラダ味
ピザにも多数の種類が存在しますが、このプレッツェルピザ味に関してはチーズとトマトの風味が中心となります。
内容量
96g(6パック)
購入価格
税込108円
原産国
中国
輸入者
株式会社ウィスク
栄養成分表示
サラダ味(100g当たり)
エネルギー(467kcal)、たんぱく質(8.4g)、脂質(16.3g)、炭水化物(71.6g)、食塩相当量(1.9g)
ピザ味(100g当たり)
エネルギー(485kcal)、たんぱく質(9.3g)、脂質(19.7g)、炭水化物(67.5g)、食塩相当量(2.1g)
ベーコンポテト味(100g当たり)
エネルギー(485kcal)、たんぱく質(9.8g)、脂質(17.2g)、炭水化物(66.0g)、食塩相当量(2.3g)
原材料
小麦粉、砂糖、植物油(パーム油)、麦芽糖、乾燥キャベツ、食塩/調味料 (アミノ酸)、膨張剤、酵素、着色料(βカロテン)、(一部に小麦を含む)
ピザ味
小麦粉、砂糖、植物油(パーム油)、ピザパウダー、麦芽糖、食塩、トマトパウダー/調味料(アミノ酸)、膨張剤、酵素、着色料(Bカロテン)、(一部に小麦・乳成分を含む)
ベーコンポテト味
小麦粉、植物油(パーム油)、砂糖、ポテトパウダー、麦芽糖、食塩、バーベキューパウダー、トマトパウダー、ピザパウダー、こしょう/膨張剤、酵素、(一部に小麦・乳成分を含む)
ディテール
サラダ味
プリッツを連想させる緑を基調としたパッケージ、一見しただけではグリコ製品と勘違いしてしまいます。
しかしグリコとしては、これも元祖商品の宿命として受け入れざる他ない所でしょう。
このプレッツェルでは上画像の小分けパックが6個入り、中国製としてのコスパが発揮されています。
個別パッケージを開けると、予想外にもプラトレイに治められたプレッツェルが出てきました。
折れやすい為なのかもしれませんが、この細かい配慮を見る限りではチャイナ品質も捨てた物ではありません。
開封すると1パックに対し10本のプレッツェルが入っていたのですが、入り数に関しては9本から12本の間で個体差があるようです。
この辺りは日本製品にはない緩さが感じられます。
味わいに関しては、表面に付くパウダーが少なめなので塩味が薄く、甘味が目立っている印象です。
グリコ・プリッツサラダ味では、香味ブイヨンをベースとした塩味が特徴となっているので、それを想像して食べてべてしまうとやや物足りないかもしれません。
塩味が少ないという点で言えば、プリッツロースト味に近いように思います。
手に粉が付かないという部分では食べ易さが感じられました。
食感に関してはプリッツよりもやや柔らかめなので、クリスピー感もやや弱くなっています。
もちろんプリッツを完コピする必要はありませんが、全体的にマイルドな味わいと感じました。
ピザ味
鮮やかなパッケージが特徴のプレッツェル、こちらのフレーバーはピザ味となります。
グリコ・プリッツではピザ味はラインナップされておらず、赤を基調とした商品としてはトマトプリッツがあげられます。
こちらもプラトレイにのせられているのですが、下の画像でも分かるように割れている物が見られます。
やはり海外製品という事で長距離輸送の影響なのでしょうか?
このトレイがなければ粉々になっているのかもしれません。
こちらの個体はサラダ味よりも1本少ない9本が入っていました。
食べてみるとほんのりとしたチーズの風味が主となっています。
トマトに関しては香り付の要素が強く、酸味に関しては微量という程度にとどまっています。
こちらのピザ味もサラダ味と同様に、優しい味付けと言った印象です。
ベーコンポテト味
黄色を基調としたパッケージのベーコンポテト味。
そのネーミングから味の想像をしてみても、今一つピンと来ないフレーバーです。
原材料から見ると、ポテト・バーベキュー・トマト・ピザと複数のパウダーが使用されており、複雑な風味が作り上げられているようです。
こちらも折れている物が1本見られましたが、そこまで品質を問うものではないでしょう。
この個体には、1パックに対し12本と最多の本数が入っていました。
味わいとしては強いミートの風味があり、前述の2種とは違った雰囲気が感じられました。
塩味はそこまで強くありませんが動物性の旨味が感じられ、おつまみとしてお酒のお供に合いそうなプレッツェルに仕上げられています。
まとめ
味わいとしては本家プリッツよりも優しい味付けと言った印象でした。
パンチが弱いとも言えますが、穏やかな安定感のある味で美味しく頂くことができました。
価格面ではやはり中国製のメリットは大きく、グリコ製の約52%と半値に近い価格を実現しています。
この辺りはどうあがいても日本製品には太刀打ちできない所でしょう。
*グリコ、プリッツ・サラダ味と比較した価格は以下となります。(大手スーパーでの販売価格)
グリコ・プリッツ
118g 税込254円
プレッツェル
96g 税込108円
気になる品質面なのですが、中国製品の持つイメージは決して良いものではなく、特に食品に関しては慎重にならざるを得ない所です。
今回気づいた点としては、内容量のバラツキ(本数)があげられますが、これは中国製に限ったことではなく、海外製品に多く見られる傾向と言えます。
その他で問題となる点は見当たらなかったのですが、残念な所で言えばパッケージにブランド名が記載されていない点です。
輸入者の記載のみで、製造に関するメーカー名や工場の情報には一切触れられていませんでした。
製造に関する情報がしっかりと記載されていれば、品質に関する責任も明確となり安心感も出たのですが…
上述しましたが、価格的には大きなメリットがある中国製なので、原材料レベルで言えば多くの食材が輸入されているのも実情です。
逆に中国製品が完璧な安心感を備えたならば、価格は上昇してしまいそのメリットは失われててしまう事でしょう。
得てして何らかのメリットがあればデメリットもあるのが世の常です。
その時代に合わせ臨機応変に活用したい所です。
以上、
100均で買える
『プレッツェル』でした。