チョコとビスケットが組み合わされた、箱入り輸入お菓子の詳細です。
小麦粉製品を中心に原材料が高騰している最中なので、食費に関しては厳しい状態が続いています。
お菓子の世界でも軒並み内容量が減らされており淋しい限りです。
そんな情勢なので、価格的に有利な輸入商品には注目したい所です。
しかし輸入品となれば品質面での不安が付き纏い、その選択は難しいと言えます。
大手スーパーで売られていた、このブランコ ミルクチョコレートビスケット。
しっかりとした箱に入りチープな印象はなかったので、購入し徹底調査しましたので報告します。
概要
Vanelli
BLANCO
ココアパウダー2.4%使用
Vanelli(ヴァネリ)というブランド名が表記された輸入ビスケットのBLANCO(ブランコ)、その気になる原産国はトルコになります。
このVanelliは、ビスケットやキャンディーなどの食料品を扱うメーカーとなります。
英語とトルコ語にはなりますが、ウェブサイトを覗いてみるとしっかりとしたページが構築されているので、少なくとも出所が不明な怪しい商品という事はないようです。
インスタグラムのアカウント(vanellichocolate)が存在したので確認すると、現時点でのフォロワーが数千人という事なので、世界的な知名度は低いと思われます。
ビスケットの内容なのですが、パッケージ画像を見る限りでは表裏でチョコレートとビスケットが組み合わされており、ブルボンが誇る人気菓子のアルフォートのような外観をしています。
ブルボンはインスタフォロワー5万を超える超人気メーカー、規模の大きさは正しく桁違いとなります。
フォロワー数では大きな差を付けられているVanelliですが(インスタのアカウントが存在するだけでも安心感はありますが)、果たして味のクオリティーではどうでしょうか?
商品スペック
2024/1月
内容量
88g(8枚入り)
購入価格
税込105円
原産国
トルコ
輸入者
株式会社アシストバルール
栄養成分表示
100g当たり
熱 量 497kcalたんぱく質 5.4g脂 質 23.0g炭水化物 67.0g食塩相当量 0.3g
原材料
砂糖、小麦粉、植物油脂、ホ工イパウダー(乳製品)、ココアパウダー、脱脂粉乳、食塩/膨 張剤、乳化剤(大豆由来)、pH調整剤、香料、保存料(亜硫酸塩)、酸化防止剤(BHT)
ディテール
BOXを開封するとビスケットはアルミ袋で一体包装されていました。
コスト重視の輸入お菓子なので、個別包装までは高望みなのかもしれません。
ビスケット本体は、3区画に分かれたプラトレイに乗せられています。
入り数は合計で8枚入りとなり、左から3・2・3と変則的に収納されています。
トレイ内には細かいチョコの破片が見られるので、取り出す際には多少散らかるかもしれません。
表面のチョコ側には王冠のデザインがなされ、裏面のビスケットには ”petit beurre extra” の文字が刻印されています。(これはフランス語で ビスケットの種類を表しているようです)
チョコ自体に柔らかい印象はないのですが、角の部分がもろいので手で持つと細かい破片が取れてきます。
現時点が冬という季節柄もあるのかもしれませんが、ビスケットを含めた全体が硬めの口当たりで、歯応えのある食感が印象的なチョコレートビスケットでした。
断面を見るとチョコの厚みは全長の1/3程度となっています。
100%小麦粉使用で特にフレーバーも入らないので、ビスケット中心部は限りなくホワイトカラーに近いです。
その為味わいとしては、ごくスタンダードなチョコレートビスケットのもので、クセもなく美味しく頂く事ができました。
不安材料としては、海外製お菓子に見られる強めの甘みを懸念していたのですが、それも杞憂に過ぎませんでした。
外装の説明文が全て日本語対応されている通りに、味に関しても日本人の好みに合わせられている印象です。
パッケージ裏面
アルフォートとの比較
日本におけるチョコビスケットと言えば、まずはアルフォートの名があげられます。
飽きのこない味と携帯性で、2003年の発売以来ロングセラー商品となっています。
比較するアルフォートには、価格的にお得なファミリーパックをチョイスしました。
スタンダード的なミルクチョコレートと、香り豊かなリッチミルクチョコの2種類が入っています。
左からBLANCO・ミルクチョコレート・リッチミルクチョコと並びます。
小麦粉100%のBLANCOに対し、アルフォートは全粒粉がブレンドされています。
上から見るとBLANCOの方が圧倒的に大きく感じられたのですが、厚みに関してはアルフォートが上回っています。
1枚当たりの容量としては
BLANCO 1枚11g
アルフォート 1枚10.1g
と10%ほどBLANCOの方が大きい結果となりました。
チョコレート
チョコレートの香り的にはBLANCOとアルフォートミルクチョコは同系統となります。
しかしアルフォートには全粒粉が使われていることもあり、チョコの他にほんのりと穀物の香りが混じり合っています。
リッチミルクチョコに関しては圧倒的にミルキーな香りが強く、この匂いだけでも涎が垂れてきそうです。
ビスケット
BLANCOは100%小麦粉を使用しているので、クセのないストレートな味わいです。
対してアルフォートは小麦粉 + 全粒粉が使われているので、特有の香ばしさが感じられます。
アルフォートの持ち味ともなっている全粒粉は栄養面では有利なのですが、この雑味を苦手とする方もいるかと思います。
食感
食感に関しては、両者で大きな違いが感じられました。
アルフォートは硬いチョコレートに若干柔らかめのビスケットが組み合わせられているので、2種類の歯応えを感じます。
対してBLANCOはチョコ・ビスケット共に硬めで全体がパリパリとした食感になっています。(食べ比べする事でより明確に感じられました)
チョコレート製品なので季節柄・室温によって変わってくると思いますが、BLANCOの噛み砕いていく食感も中々の美味と感じました。
総評
クオリティーが高く実績のあるアルフォートと比べてしまうと…
・個別包装ではない
・チョコ片がポロポロ溢れる
など細かい所が目立ってしまいますが、品質を問うような問題とは感じませんでした。
単純にお買い得というだけではなく、味わいに関しても特有の美味しさが感じられたので、試す価値は大いにあるでしょう。
コスト
それぞれ100g当たりの価格を算出してみましたが、BLANCOはアルフォートに対し68.7%と約3割ほどリーズナブルでした。
アルフォートFSに関しては大手スーパーでの特化セール価格なので、改めて輸入製品の強さを知る事となりました。
BLANCO
8枚入り (11g/1枚 ) 税込105円 (100g当たり119.3円)
アルフォートFS
17枚入り (10.1g/1枚) 税込298円(100g当たり173.5円)
まとめ
BLANCOの味わいについては、海外製品にありがちな激甘仕立てという事もなく、日本人にも慣れ親しんだ味という印象でした。
取り扱いについては多少デリケートな部分もありますが、コストの優れたオヤツとして活躍してくれる事でしょう。
アルフォートと比較する事によって見えてきた部分もあり、硬めの食感でパリパリと噛み砕いていく様はワイルド感があって癖になりそうな美味しさです。
ASMR(咀嚼音)マニアの方にも試して欲しいお菓子です。
以上、
以上、
『BLANCO ミルクチョコレートビスケット』でした。