2024年3月23日土曜日

日清のラーメン屋さん 札幌スープカレーラーメン 作り方とアレンジ


北海道の味をコンセプトに開発された、”日清のラーメン屋さん” の詳細です。

シリーズの中から ”札幌スープカレーラーメン” 味を深掘りします。

”日清のラーメン屋さん” には、以下のフレーバーがラインナップされています。

・札幌スープカレーラーメン





概要


ニッシン
日清のラーメン屋さん
札幌スープカレーラーメン


ウェブサイトから
もっちりとした食感とすすり心地の良さがアップした "もちちゅる麺" !

札幌市の喫茶店が発祥と言われるスープカレー、クセになる辛味とゴロゴロ野菜で多くのファンを持つ人気カレー料理です。


しかし、ラーメンに関してはスープカレーという物は聞いた事がなく、若干の目新しさが感じられます。

カレーとは違ってラーメンには元々スープが付いているのですが、カレーラーメンとは別物なのでしょうか?

ネーミングからは、通常のカレーラーメンよりも辛味が強そうなイメージがありますが…

その辺りを踏まえて、商品の詳細を確認していきます。



商品スペック



2024/3月

購入価格

税込108円(2個)ダイソーで購入

栄養成分表示

1食(82g) 当たり
熱   量   359kcal
たんぱく質   6.7g
脂   質   12.6g
炭水化物    54.6g
食塩相当量   5.3g 
 めん・やくみ 1.7g
 スープ     3.6g
ビタミンB1   0.34mg
ビタミンB2   0.55mg
カルシウム    127mg  

原材料

油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ)、スープ(食塩、糖類、香辛料、カレー粉、チキン調味料、たん白加水分解物、粉末ソース、こんぶ粉末、オニオン調味料)/加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、炭酸Ca、かんすい、酸味料、香料、乳化剤、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)



そのまま調理



まずは一切アレンジせずに作り、スープカレーラーメンという新種の味を確認します。


同梱物は油揚げタイプの麺と粉末スープが1つで、香味オイルは付かないシンプルな構成です。

作り方もオーソドックスで、粉末スープをあらかじめドンブリに入れておき、4分間茹でた麺を移す手順となります。


標準仕様の札幌スープカレーラーメンが完成しました。

見た目は普通のラーメンの様に見えますが、スパイシーなカレーの香りが強く漂っています。

スープカレーを感じさせる辛辣な香辛料に、否が応にも期待度が高まります。


スープ





スープに関してはうきみやスパイス粒など一切入らず、スープカレーらしき片鱗は見られません。

透明度は高く、色味的には ”札幌みそ” と同系統の琥珀色となります。

原材料からみると、醤油をベースにチキンとカレー粉で仕上げてあるので、基本的には醤油スープとなります。

特筆すべき点と言えば、矢張りそのスパイシーな香りとなります。

芳醇な香辛料の香りが発せられているので、一見しただけでも違いに気付くかと思います。

ある意味、この香りこそがスープカレーとしての本文なので、日清開発陣が特に力を入れた所ではないでしょうか?

刺激的な香りは食欲を刺激する効果もあるので、どんどん箸が進みそうです。


粘度的にはサラサラしており、カレーうどんのようなとろみはありません。

その点はスープカレーのイメージとマッチしているかと思います。

辛味については、甘味がついたスープをベースとしているので、ほぼ気になら無いレベルです。


基本的には通常のラーメンスープと大きくは変わらず、スパイスでアレンジされた延長線上の味となります。

口当たりもあっさりとしているので、カレーラーメンを得意としない方でも受け入れやすいと思います。







麺には一般的な ”油揚げめん” が使われており、太さに関してもオーソドックスな中太麺といった印象です。

スープカレーという事ですが、特に変わったアレンジはされていないので、ラーメンとして違和感のない作りがなされています。



食べ応えのある太さと滑らかな喉越しは、ニッシン製ラーメン共通の美味しさを感じます。

決してフィーチャーはされていませんが、スパイシーなスープカレーの中にあっても存在感の光る麺でした。



トッピング



スープカレーをテーマとしたラーメンなので、合わせる具材は難しい選択になりそうです。

サンプルとして5食パック品のパッケージ画像には、ぶつ切りにされたジャガイモ・ニンジン・ブロッコリーなどの野菜が乗せられています。

しかし、これを再現するにはそれなりの煮込み時間を必要とします。

即席性が優れたインスタントラーメンに対し、カレー並の調理時間をかける訳にもいきません。

従って、基本的にはスタンダードなラーメンの具材を試す事となります。


魚肉ソーセージ



ラーメンに限らず様々なシチュエーションで利用される魚肉ソーセージ、コスパも良く手軽に扱うことができる食材です。

魚由来の栄養素もタップリと含まれているので、トッピングとして試さずにはいられません。

加工食品に不安のある方は、無添加や特定保健用食品に指定された商品を選ぶと良いでしょう。


今回は多めのネギと合わせて2色カラーで展開、適当にカットして後乗せしました。


スープに浸りジューシーに変化したソーセージですが、ほとんどの味付けにマッチする食材なので違和感は全くありません。

カット幅により食べ応えも自由自在、肉厚のある満足感を与えてくれます。

スープカレーによりスパイシーに風味付けされた魚肉ソーセージ、美味しくない筈がありません。



玉ねぎ・ピーマン・もやし




野菜と合わせていきますが、特にスープカレー用に準備をせずに、あり合わせの物を使ってマッチングを試してみます。

選んだ野菜は自身が普段常用している、玉ねぎ・ピーマン・もやしの3種類となります。


3種の野菜は麺と一緒に煮込みました。

スープはあらかじめドンブリに入れて置くスタイルなので、煮込み自体はお湯を使います。

したがって、野菜自体に味付けはなされていない状態です。


今回は歯応えの良い野菜を中心に選んだので、シャキシャキとした食感が際立っています。

この食物繊維をガッツリと堪能できる組み合わせに、野菜好きならば触手が動いてしまう事でしょう。


味付けされていない野菜なので、スープとの一体感が出るのか危惧したのですが、心配ありませんでした。

胡椒を振る事もなく、スパイシーなカレー風味がしっかりとカバーしてくれています。

正直、野菜ラーメンとして考えてもレベルの高い味と感じました。

ローテーションの一角に入りそうな美味しさです。



ゆでジャガイモ・人参




やはりスープカレーと言う以上、野菜の中でもジャガイモは試しておきたいです。

本来は煮込みに時間がかかってしまうジャガイモですが、できる限り時短すべくレトルト商品の力を借ります。


選んだものはセブンプレミアム製の ”小粒ゆでジャガイモ・人参” 、

ポテトサラダやカレーの具材に使用できる優れものです。

カットされたジャガイモとニンジンが既に茹でられているので、そのまま使用する事ができます。


こちらも麺と一緒にお湯で煮込み、粉末スープは後入れしました。


数分加熱しただけですが、そのまま食べれるカット野菜なので、舌で潰すと簡単に崩れていきます。

柔らかいジャガイモとカレー風味のスープは、煮物にも使われる組み合わせなのでマッチングは良好です。

本来ラーメンにジャガイモを合わせる事はしませんが、これもスープカレー風味のなせる技なのでしょう。


禁断のセットとも呼ばれる食べ合わせにラーメンライスがありますが、それとは又違った美味しさが感じられます。

とろけるようなジャガイモの美味しさに、ラーメンに合う新しい炭水化物を発見した気分にさえなりました。

ラーメンライスファンには是非とも一度試して欲しい組み合わせです。



温泉たまご・ラーメンライス



インスタントラーメンに ”温泉たまご” と言えば、誰もが認める黄金の組み合わせとなります。

しかし、今回はスープカレーがテーマとなるので、本来はゆで卵が第一候補となるでしょう。

ゆで卵の作成はボイル工程で時間が掛かってしまいますし、あえて試さずとも美味しい事は予想されます。

したがって半熟卵とカレースープとの相性を確認する意味で、温泉たまごを試していきます。


麺が茹で上がる一分ほど前に生卵を投入したのですが、黄身と白身が分離してしまい若干残念な仕上がりとなりました。

見栄えを気にするならば、卵を落とした後は何もせずに放置した方が良いようです。


基本的には醤油ラーメンを踏襲したスープなので、卵が混ざり合った際の味も想像通りと考えて良いです。

半熟卵を破ると一気にクリーミーな方向へ誘われるのですが、カレースパイスの風味が効いているので味がぼやける事はありません。

従って、通常の醤油スープよりもマッチングは良い印象を受けました。


辛味に関してはマイルドなので、辛党の方には若干物足りないかと思います。

そこで、新たな刺激を追加すべく卵と同時に鷹の爪も入れてみたのですが、適度な辛味が加わり良いアクセントとなってくれました。

辛味の強弱は自在なので、こちらもおすすめです。


ラーメンライスも試してみたのですが、カレー・卵・辛味と複数の旨味が重なり味に厚みが出ています。

鍋料理の締めを食べているような感覚もあり、幾らでも食べれそうで恐いです。

カレーと名が付くラーメンなので、やはりライスとの相性も絶品でした。



サラダチキン



スープカレーに使われる代表的な動物性食材と言えば鶏肉があげられます。

レトルト商品ではチキンを丸ごと使っているケースも見られ、ボリューミーな食べ応えも魅力の一つとなっています。

昨今人気の上がっているサラダチキンを使い、スープカレーラーメンとの相性を確認してみます。


使用した商品は、バジルの風味が付けられたセブンプレミアム製のものとなります。


そのままでも食べれるのですが、食べ易く数センチ大にカットして麺と一緒に茹で上げました。

このチキンバーは鶏肉をバー状に成形した物のようで、鶏肉ソーセージのような風合いとなります。

手軽にソーセージ感覚で扱う事ができる具材なので、カレースープとも相性は良好でした。

バジルの風味が付けられていますが、鶏肉へのアクセントとしてさっぱりとした味わいが感じられます。

辛味が抑えられたスープなので本格派とはいきませんが、雰囲気は出ていると思います。


スープカレー・チキン肉共にインスタント性が強い食材ですが、その手軽さは侮れない組み合わせと感じました。



白菜



鍋料理ではお馴染み、冬の代表野菜とも言える白菜を試します。

葉野菜の中でも特にボリューミーな厚みとシャキシャキ食感は、野菜好きではなくとも無限に食べ続けられる美味しさがあります。


カットした白菜を麺と一緒に数分茹でました。


基本的には和風テイスト全開の野菜なので、”スパイシー風味” とのマッチングに関しては微妙な所があり、可もなく不可もなくと言った感じです。

しかし、カレースープの甘味が白菜をカバーしているので難なく食べれてしまいます。


ボリュームのある野菜なので食べ応えがあり、何と言っても低カロリーな所は見逃せません。

最近お腹が気になるという方にはオススメのトッピングです。



カレーパウダー



甘味が強めのカレースープなので、辛味自体は若干の物足りなさを感じます。

市販のカレーパウダーを使用し、スパイスの刺激を強化してみましょう。


カレーパウダーは20gで税込100円を切るトップバリュ製を使用しました。

砂糖などの甘味は入っていないので、純粋にカレーの風味と辛味だけが追加される事になります。


このパウダーは加熱せずに溶かすだけでも使用が可能なので、少しづつ味見をしながら入れていきます。


野菜に関しては有り合わせの、チンゲンサイ・こんにゃくを使用しました。

カレーパウダーは小さじで軽め一杯分を入れましたが、スープの色味は変わりません。

香りに関しても、元々香りが強いラーメンなのであまり変化は感じられません。

しかし辛味に関しては確実に増しています。

唐辛子のような後付け感のある辛味ではなく、違和感のないスパイシーな刺激です。

味に深みが出たようで、クセになるような味わいが感じられました。

本格スープカレーを目指すならばカレーパウダーは必須かと思います。


具材として投入した野菜ですが、チンゲンサイはまだ良いとしてもコンニャクはオススメしません。

ほぼメリットが感じられず、なによりもエスニックな雰囲気が台無しとなってしまいます。



まとめ



ラーメンのテイストはそのままに、スープカレーの特徴とするスパイシーな風味を取り入れた味でした。

したがって、商品名のスープカレーラーメンという表現はピッタリと当て嵌まると感じます。

カレーヌードルのような濃厚さを期待するとやや淡白で物足りないと思いますが、それとは違うクセになる美味しさが感じられました。

香辛料は目立っているのですが、あっさりとして食べ易いだけにスープまであっという間に完食してしまいました。

また、スープには甘みが付けられているので辛味を気にする事なく、お子様でも食べられるように仕上げられています。


トッピングに関しても、多様な野菜に対応してくれるのでアレンジには困りません。

元来カレー風味はどんな料理にでも合うので、レシピも無限に広がりそうです。


日常の食生活にちょっとしたスパイスを与えてくれるラーメン、是非ともストックしておきたい商品です。


以上、
 
札幌スープカレーラーメン』でした。