2023年12月19日火曜日

日清のラーメン屋さん 旭川しょうゆ 作り方とアレンジ

北海道の味をコンセプトに開発された、”日清のラーメン屋さん” の詳細です。

シリーズの中から ”旭川しょうゆ” 味を深掘りします。

”日清のラーメン屋さん” には、以下のフレーバーがラインナップされています。

・旭川しょうゆ





概要


日清のラーメン屋さん
旭川しょうゆ



ウェブサイトから
新食感の "もちちゅる麺" で、さらにおいしくなりました! 北海道産利尻昆布のうまみが溶け込んだ、ポークと魚介の風味豊かなしょうゆスープのラーメンです

インスタントラーメン界の巨匠、nissinが送り出す袋麺 ”日清のラーメン屋さん” 。

数あるnissinラインナップの中では、価格を抑えたエントリーモデルという位置付けとなります。

醤油ラーメンはインスタント麺の中でも抜群の人気を誇るフレーバーです。

各社力を入れている商品となり、その味わいは多岐に渡ります。

nissinが北海道をコンセプトとして開発した本シリーズ、この ”旭川しょうゆ” を頂けばシリーズの方向性を窺い知る事ができるでしょう。



商品スペック



2023/11月

購入価格

税込108円(2個)ダイソーで購入

栄養成分表示

1食(89g) 当たり
熱   量   392kcal
たんぱく質   7.5g
脂   質   14.7g
炭水化物    57.5g
食塩相当量   5.0g 
 めん     1.6g
 スープ     3.4g
カルシウム    127mg 

原材料

油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、小麦全粒粉、食塩、しょうゆ)、スープ(食塩、しょうゆ、豚脂、糖類、ポーク調味料、魚粉、魚介調味料、香辛料、植物油脂、酵母エキス、昆布粉末、メンマパウダー)/加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、かんすい、炭酸Ca、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、香料、酸味料、香辛料抽出物、(一部に小麦・乳成分・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)


そのまま調理



まずは一切アレンジを加えずに作り、ノーマル状態の味を確認します。


スープはメインとなる粉末の他に、液体タイプの調味ベースが付きます。

基本的には脂と香り付けを担当する液体スープなので、これの有無によって大きく風味が変わってきます。


パッケージに記載の調理方法は以下となります。

①鍋でお湯450mlを沸騰させる
②麺を入れ4分間茹でる
③器にお湯を移しスープを溶かす
④麺を移す


標準仕様の旭川しょうゆラーメンが完成しました。

うきみ・かやく的な具材は一切入らない硬派な構成です。

一見すると特に癖のない、一般的な醤油ラーメンという感じです。



スープ





しょうゆラーメンらしい澄んだ琥珀色のスープ、醤油ファンならばこの色味だけでも堪らないはずです。

肝となる脂も表面に薄っすらと浮かび、コスパを考えると満足な仕上がり感です。


まずは ”調理ベース”  を入れずに粉スープのみで飲んでみたのですが、魚介ベースの出汁が効いており中々の深い味わいです。

しかし香りに関してはほぼ無い状態なので、若干素っ気のない印象でした。

次に別体となった液体調理ベースを入れると一変、芳ばしい醤油の香りが飛躍的に加わりました。

粉末と液体、セットでの使用が前提なので当然なのですが、その差は歴然です。

クセになるような醤油の風味が感じられ、満足度は高いと感じました。

この液体調理ベース、間違っても入れ忘れるというミスだけは避けなければなりません。







緩やかにちぢれた中太麺は滑らかで喉越しが良く、食べ応えもあります。

インスタント麺としてはスタンダード的に感じますが、それだけに食べやすく安心感のある味です。

ストレートや極細など個性を出し過ぎてしまうと、変化球的な違和感を覚えてしまうリスクが伴います。

その点この ”旭川しょうゆ” は、ラーメン本来の味わいを邪魔をしない王道スタイルと言えるでしょう。



トッピング



和風味付けの代表となる醤油フレーバーなので、組み合わせられる食材は野菜・肉と多岐に渡ります。

しかし、栄養素的にはネガティブな一面もあるインスタントラーメンなので、具材選びは慎重に行いたい所です。

健康面を考えて、野菜を中心としたトッピングを試してみました。


ニンニクもやし




価格の優等生と言われるモヤシ、物価高の中では頼れる食材です。

味噌ラーメンでは定番のモヤシですが、しょうゆラーメンでも活躍してくれるでしょうか?

麺と一緒にボイルしても良いのですが、チューブにんにくを使いあらかじめ軽く炒めてから後乗せしてみました。


水っぽい食感のモヤシなので、スープに浸っただけでは物足りない面もあり、塩コショウの力を借りたくなります。


しかし、今回はニンニクの香りがプラスされた事で、食欲をそそるラーメンらしい仕上がりとなりました。

本来、無味無臭とも言えるモヤシなので、少量の香り付けだけでも大きな効果が感じられます。

一手間掛かってしまいますが、モヤシの水分によりスープが薄まってしまう感覚も防げるのでオススメです。



ほうれん草




醤油ラーメンには欠かせない2大野菜、ほうれん草と長ネギをWトッピングしていきます。

2色の野菜がどのようなハーモニーを奏でてくれるのか?

野菜好きならば気になる所です。


ほうれん草は冷凍品を麺の湯で上がり1分前に投入、ネギは食感を味わうべく後のせしました。



独特のえぐみを持つほうれん草、通常おひたしで頂く場合には醤油や濃いめのだし汁を使います。

しかしラーメンスープに至ってはそこまでの濃さではないので、ほうれん草の風味がダイレクトに伝わってきます。

強い香りを放つネギも同様に、かなりの存在感を醸し出しています。

さすがに野菜色が強すぎて、チャーシューなどの動物性具材が欲しくなりました。

癖の強い2種の野菜なので、あくまでも脇役として少量に留めておいた方が良いでしょう。

香味青野菜の大量投入はマニア限定と言える味わいでした。



玉ねぎ




同じユリ科の食物に分類される長ネギと玉ねぎ。

共に強い香りの元となるアリシンを含みますが、その味わいは大きく異なります。

長ネギにはない歯応えのある食感を味わうべく、大量投入していきます。


玉ねぎは、生のままだと辛味が強過ぎてしまう傾向があります。

細かくカットしたものをゴマ油で軽く炒めて後乗せしました。


ほど良くゴマ油の香りがプラスされています。



炒めた事により驚くほど玉ねぎの甘みが引き立ちました。

危惧していた玉ねぎ特有の辛味もほぼ感じられません。

柔らかくなり食べやすくなった玉ねぎのザクザクとした食感は、大きなインパクトを与えてくれます。

費用対効果の高い、予想以上の美味しさが感じられました。

玉ねぎ好きな方には、一度試して頂きたいトッピングです。



温泉卵




通常、醤油ラーメンに添えられる卵といえば煮玉子となります。

しかし、自宅で煮玉子を作るとなれば大きな手間となってしまうでしょう。

必要以上に時間をかけてしまっては、インスタント麺というメリットを活かす事ができません。

その点、温泉卵ならば簡単に調理が可能です。


麺の茹で上がり1分ほど前に卵を投入、同時にアクセントとして鷹の爪を少々入れてピリ辛風味としてみました。



温玉を割ると、醤油ラーメン特有の澄んだスープが卵色に浸食されていきます。

”旭川しょうゆ” の特徴である魚介の風味がややスポイルされた感もありますが、クリーミーな醤油スープも悪くありません。

濃厚な卵黄に鷹の爪のピリ辛が加わり、食欲が増進されていくようです。

ラーメンライスとも合いそうなので、ガッツリと食べたい時に有効なトッピングです。



担々麺風



店舗でのラーメンでは、チャーシューなどの動物性トッピングは欠かせません。

しかし、家庭内でコストをかけ過ぎてしまってはインスタント麺の利点である ”お手頃感” が失われてしまいます。

極力コストを抑える為に、豚の挽肉を使い担々麺風に仕上げたいと思います。


挽肉に塩コショウをして玉ねぎのみじん切りと一緒に炒め、ラーメンに後乗せしました。


スープには滑らかな脂が溶け出し、豚の旨味が強力に加わっています。

肉によるボリューム感はもちろんですが、さらに玉ねぎの甘味と食感がプラスされて箸が止まりません。

味付けは塩胡椒だけなので、”旭川しょうゆ” 本来の風味もしっかりと残っています。

さらに好みにより唐辛子で辛味をつけても良いでしょう。

今回は、大手スーパーにて国産豚挽肉100gを100円弱で購入しましたが、コスト以上の満足度となりました。

夏バテ防止など、スタミナを付けたい時にも利用したいトッピングです。



サバ缶



健康面に関しては、決して褒められる事のないインスタントラーメン。

トッピングの力をかりて、少しでもヘルシーな方向へいざないたい所です。

その点、EPA・DHAをタップリと含むサバならば栄養価は十分でしょう。


サバ缶には醤油ラーメンの風味を壊さないように、醤油で煮付けされた物を使用しました。


サバの身に関しては、温まる程度に麺と一緒に加熱しました。

缶に含まれる液汁を入れてしまうと ”旭川しょうゆ” の風味が消えてしまいそうなので、今回は身だけの投入としました。(汁には鯖の栄養がタップリと含まれているので、別途で煮汁として使用しました。)


クセの強い魚なので、サバ一辺倒の味になってしまうのでは?

と危惧したのですが、意外にも違和感のない組み合わせと感じました。

基本的にはこの ”旭川しょうゆ” も魚介がベースのスープとなるので、同類の風味なのかもしれません。

肉厚の身は甘く煮込まれているので、塩味中心の醤油ラーメンの中では光る存在となっています。

サバの風味だけではなく、甘煮という点でもインパクトが感じられる味わいでした。

料理に時間をかけられず、良質なタンパク質が摂れていないという方にお勧めしたいトッピングです。



まとめ



結果としては、香ばしい醤油の風味が味わえる優良袋麺という印象でした。

特に別体となる液体スープの効果は高く、醤油ラーメンのエントリーモデルとしては十分過ぎる味わいが感じられました。

今回は100均で購入したのですが、その価格を考えるとお買い得と言わざるを得ない内容です。

味・食べ応え・価格と三拍子揃った袋麺、インスタント麺のヘビーユーザーでも満足できるかと思います。

トッピングに関しては野菜を中心に試しましたが、定番となるメンマ・味付け卵などは間違いなくクオリティーを上げてくれる事でしょう。



以上、
 
旭川しょうゆ』でした。