サッポロ一番でお馴染みサンヨー食品から、コムタン風味のスープを使ったラーメンの詳細です。
そのままの味の解説とトッピング・アレンジの紹介をしています。
概要
サンヨー食品
コムタン風ラーメン
もやしを入れて簡単!満足!出来上がりの1分前に、鍋にもやしを入れて煮込むとさらにおいしい!〆にご飯でクッパ風
韓国の体表的な料理のひとつとなるコムタン。
塩・にんにく・生姜などシンプルな味付けで牛肉を煮込んだスープ料理です。
牛の旨味を中心とした辛くない韓国料理として広く親しまれています。
レトルト製品では、米と合わせたお粥風や春雨を使ったものなど様々な商品があるのですが、インスタント界では王道となるラーメンとコムタンスープの組み合わせはレアな存在となります。
パッケージ画像を見ると豚骨ラーメンを連想させる白濁したスープが描かれていますが、どの様な味わいに仕上げられているのか気になる所です。
韓国の風が感じられる様な一味違う味わいを期待したいです。
商品スペック
2023/5月
購入価格
税込320円(5個パック)
栄養成分表示
1食(84g)当たり
熱 量 384kcal
たんぱく質 8.6g
脂 質 15.6g
炭水化物 52.4g
食塩相当量 4.7g
めん・かやく 1.5g
スープ 3.2g
カルシウム 209mg
原材料
油揚げめん(小麦粉(国内 製造)、食用油脂 (ラード、植物油脂)、食塩、粉末卵)、スープ (食塩、 ビーフ調味料、乳等を主要原料とする食品、砂糖、ビーフエキス、香辛料、たん白加水分解物、酵母エキス、にんにく調味料、ねぎ) /調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、増粘多糖類、香料、クチナシ色素、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、乳化剤、酸味料、(一部に小麦・卵・乳成分・牛肉・大豆・豚肉を含む)
原材料を見る限りでは塩ベースのスープのようです。
インスタントラーメンとしては比較的低めのカロリーとなります。
そのまま調理
コムタン風のスープという事で、ラーメンとしてはやや変化球的な印象もあります。
このスープに馴染みのない方も多いかと思うので、先ずは余計なトッピングをせずにありのままの味をを確認していこうと思います。
添付されるスープはオーソドックスな粉末タイプです。
調理手順は以下となります。
①スープをあらかじめ器に取り出しておく
②鍋でお湯を沸騰させ麺を茹でる。
③鍋のお湯を器に入れて粉スープを溶かす。
④麺を移す。
熱湯で煮込んだだけのラーメンが完成しました。
白を基調としたスープは一見豚骨の様にも見えますが、あの独特の匂いはありません。
香り的には塩ラーメンのものですが、動物性の旨味成分的なものが濃厚に感じられます。
かやくに関しては粉末スープに入っていたおまけ程度のネギが浮かんでいます。
スープ
インパクトのある白濁したスープは、肉眼で見るとやや半透明にも感じられます。
サッポロ一番塩ラーメンよりも明らかに白く、独特の雰囲気を醸し出しています。
香りは基本的に塩ラーメンのものとなります。
通常塩ラーメンでは鶏ガラをベースとしたものが多いかと思いますが、このコムタン風では牛肉ベースとなり明らかな違いが感じられます。
この辺りは好みが分かれるかと思いますが、けしてクセの強いものではありません。
塩味スープながら牛肉の旨味成分が上手く強調されており、食欲が増してくるような美味しさです。
麺
使われる麺はノンフライタイプではなく、スタンダードな油揚げめんとなります。
鮮やかな黄色に発色した麺は適度に縮れており、食べ易い標準的な太さに感じます。
つるんとした滑らかな喉越しは、サンヨー食品のお家芸とも言える美味しさです。
食べ応えに関してももっちりとした満足感があり、完成された味という印象です。
トッピング
サンヨー食品オススメのトッピングに加え、コムタン風・塩ラーメンとそれぞれに合ったトッピングをいくつか試していきます。
もやし
先ずはパッケージにてお薦めされているモヤシをトッピングして行きます。
強いクセを持たないモヤシは相手を選ばないオールマイティ食材、組み合わせるスープは自由自在です。
実際にコムタンスープでもよく使われる食材なのでマッチングは良さそうです。
パッケージの説明書き通りに、完成1分前に投入し煮込みました。
そのままでは味気ないインスタント麺も大量の野菜が入ると豪華に感じられます。
麺をも凌駕するその弾ける食感は、唯一無二の美味しさと感じます。
モヤシのかさ増し効果は高く、大量投入すれば無限シャキシャキを味わう事ができるでしょう。
濃厚なスープが薄まってしまう感覚もあるので、その辺りを加減して使いたいです。
スープと一緒に煮込んでいる訳ではないので、基本的にはシャキシャキとした食感がメインのトッピングとなります。
物足りない場合には、塩コショウするなり味付けをした方が良いかもしれません。
牛肉
牛の肉や内臓を煮込んで作るコムタンにとって欠かせない食材の ”牛肉” 。
粉末スープにはビーフエキスが調合されていますが、実物の牛肉を使えばより一層コムタンらしく仕上がる事でしょう。
今回は運良く冷蔵庫にて冷凍保存されていた牛肉を使っていきます。
牛肉の産地・部位は不明なのですが、適当にカットして麺と一緒に煮込んでみました。
スープの表面には牛肉の脂分がたっぷりと浮かび、ノーマルとは一変しています。
牛肉の旨味がいい感じにスープに溶け込み、味に厚みが出たのは言うまでもありません。
インスタント麺に高級食材が入った訳なのでマイナスになるはずもなく、塩味がついたこの肉だけでも旨いです。
ラーメンに牛肉の組み合わせは一見不自然なのですが、これもコムタン風のなせる技でしょう。
おいそれと使用できる食材ではありませんが、時には自分へのご褒美として奮発するのも良いかと思います。
ご飯
いわゆるラーメンライスと言われる食べ方になります。
このダブル炭水化物とも呼べるスタイルは、意識高い系の方からは「ありえない」と批判される事も珍しくありません。
しかし、出汁の効いたスープと白ごはんの組み合わせはたまらない美味しさがあります。
パッケージでもお薦めされているのでスルーする訳にはいきません。
塩ベースのスープなので色味が薄く、一見やさしい味に思えてしまいます。
しかし、牛肉の旨味がタップリと入ったスープなので味わいは濃厚です。
白ご飯との相性も良く、どんどんと箸が進んでしまいます。
何よりもコムタンスープと考えれば、ライス in しても罪悪感が減るので尚更の事です。
コーン・バター
バターの脂分と牛肉の旨味成分が交わり、どの様な反応が起こるか試してみましょう。
コーンには缶詰を使い、完成後にバターと一緒にのせました。
シャッターチャンスを待つ間も無くバターは速攻で溶けてしまい、コーンはあらかたスープの中へ沈んでしまという、撮影的には残念な結果となりました。
しかし、味わい的にはバターのこくがしっかりと浸透し、濃厚な香りで満ちています。
ややきつめとも感じられた塩味がまろやかに変化し、バターの塩気が新たなアクセントとして加わっています。
コーンはプチプチと弾ける美味しさを奏、コムタンベースのスープとの親和性も良好です。
スープの底に沈んではいますが宝探しのような楽しみさえ感じられました。
ただ全体としては、コムタン風スープから塩ラーメンへ大きくシフトした印象はあります。
キムチ
韓国では朝昼晩と常用されているキムチ、コムタン風スープと合わせても問題はないでしょう。
キムチによるピリ辛風味を加えてみます。
今回使用したキムチは廉価品とはなりますが、辛味が強めに効いた商品となります。
キムチを煮込む事はせず、完成直後にそのまま後乗せしました。
白いスープがだんだんと赤色に染まっていきます。
単体で食べるとそこそこ刺激のあるキムチなのですが、スープに浸ったせいで辛味はラーメンの方に流れた状態です。
キムチ自体の味はしっかりとしていますが、辛味は確実に弱まっています。
そしてスープの方にはキムチの酸味に加えほんのりと辛味が付いている状態です。
キムチを使ってある程度の辛味を出そうとすれば、結構な量が必要となるでしょう。
単純に辛味をプラスしたいのであれば、唐辛子や鷹の爪を使った方が良いかもしれません。
今回は酸味の強いキムチを使った為か、牛の味わいが目立たなくなってしまいました。
残念ながら相乗効果は見られず、キムチとコムタンスープそれぞれ別で味わった方が良さそうです。
けして不味くはありませんが、キムチの選定など改良の必要があると感じました。
温泉卵
インスタント麺では人気のトッピングとなる温泉卵を試して見ます。
さらにピリ辛風味を加えるために、鷹の爪を用意しました。
キムチでは不発に終わった辛味アレンジに再チャレンジしたいと思います。
コムタン風スープについては、基本的には塩ラーメンの延長線上となります。
今ひとつ適量がわからないのですが、上記の量を麺と一緒に煮込んでみます。
卵に関しては、麺が茹で上がる1分位前を目安に投入していきます。
無事に完成しました。
特に難しくもありませんが、アクセントにネギも追加しました。
鷹の爪も一緒に煮込んだ形となりましたが、色・香りは特に変わっていません。
さっそく黄身をブレークして試して見ますが…
牛の旨味に卵黄のコクが組み合わされ、濃厚な美味しさです。
鷹の爪によるほんのりとした辛味も良いです。
予想よりも辛味の刺激が少なかったので、もう少し増量してもよさそうです。
ライスも試して見ましたが、雑炊感覚でご馳走レベルの美味しさです。
どうやらコムタンラーメンに温玉は必須のようです。
まとめ
コムタン風スープについては、基本的には塩ラーメンの延長線上となります。
しかし、ビーフの旨味が感じられる仕上がりで通常の塩ラーメンとは明らかに違っていました。
あっさりとした塩ラーメンに対し、濃厚なコムタンラーメンと言った印象です。
麺は余計な装飾がされていないオーソドックスなタイプですが、喉越しも良くレベルの高い美味しさでした。
何よりも変化球ではないので安心して選ぶ事ができます。
トッピングに関しては、特徴となるビーフベースのスープを活かす方向で考えたいです。
個性の強い食材を使ってしまうとスープの風味を消してしまう事になり、せっかくのコムタンスープが活かせなくなります。
香りの強過ぎない野菜などが良いかと思います。
以上、
『コムタン風ラーメン』でした。