2023年3月15日水曜日

サッポロ一番 ユッケジャン風ラーメン 作り方とアレンジ


サンヨー食品のインスタントラーメンの詳細とアレンジです。

”ユッケジャン風ラーメン” のレビューとパッケージに記載のオススメ調理、さらにアレンジまで試しました。




概要


サンヨー食品
ユッケジャン風ラーメン


パッケージのコメント
もやしを入れて
簡単!満足!
〆にご飯でクッパ風

サッポロ一番でお馴染みのサンヨー食品から、”ユッケジャン風ラーメン”。

インスタント麺に関し多彩なラインナップを持つ同社なのですが、その中でも辛味を強調した商品となります。

パッケージ画像に映り込む赤く染まったスープからは、激辛レベルの強い辛味が予想される為、購入者を選ぶラーメンといえるでしょう。

しかし、ユッケジャン風味という事なのでただ辛いだけではなく、一味違う風味が味わえそうです。

また ”もやし” ・ ”ご飯” などアレンジでの変化も楽しみなラーメンです。



価格・成分表・原材料 (2023/3月)



購入価格
税込354円(5食)

栄養成分表示
 1食当たり
熱   量   395kcal
たんぱく質   8.9g
脂   質   17.3g
炭水化物    51.0g
食塩相当量   4.4g
カルシウム   219mg
原材料
油揚げめん(小麦粉(国内製造)、食用油脂(ラード、植物油脂)、食塩、粉末卵)、スープ(しょうゆ、食塩、たん白加水分解物、糖類、豚脂、植物油脂、ビーフ調味料、コチュジャン、ガーリックペースト、酵母エキス、香辛料)/調味料(アミノ酸等)、酒精、炭酸カルシウム、カラメル色素、クチナシ色素、かんすい、パプリカ色素、増粘剤(キサンタン)、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE)、(一部に小麦・ 卵・乳成分・牛肉・大豆・豚肉を含む)


大型スーパーで購入しましたが、1食当たり70.8円とコスパに優れた商品となり、他のインスタント麺と比べても低価格な部類に入ります。

原材料での大きな特徴としては、コチュジャンが使われている所かと思います。

コチュジャンは辛味の強い味噌のような物なのですが、ケースによっては魚醤なども使われるので、風味での特徴が出やすいと思われます。



ノーマル



先ずはトッピングを一切使わず熱湯だけで調理し、味の確認をしていきます。

辛味一体の液体スープ


添付されるスープは液体状の物が1種類となります。

激辛ラーメンでは唐辛子などの辛味成分が別体で付くケースが見られますが、このラーメンは一体式なので辛味の調整はできません。



標準レシピどおりに450mlのお湯で煮込みました。



スープに唐辛子の欠片は見当たりませんが、ラー油的な物がふんだんに浮かんでいます。

この様子からも激辛ラーメンという事が想像できます。



先ずは一番重要な辛味の度合いなのですが、刺す様な鋭い刺激があります。

やや痺れる様な感覚もあるので、お子様や辛味が苦手な方は絶対に手を出してはいけません

ただし、数ある激辛インスタント麺の中では、そこまでの激しい辛味ではなく初級レベルと感じます。

激辛上級者の方には程よい刺激具合ではないでしょうか?

同じくサンヨー食品から発売されている ”ニュータンタンメン” の方が刺激は強く感じられるので、それと比べるとややマイルドな印象です。



スープの味わいなのですが、辛味が強いとどうしてもコクが薄く感じてしまいます。

味覚がほぼ辛味に占領された状態なので、微妙な旨味成分などは判別できずに辛味の印象ばかりが目立ってしまいます。

初見の場合、先ずはお湯を少なめで試した方が良いかもしれません。

辛味も増えますが味が濃くなるメリットの方が大きいです。


麺は食べ応えのある太さがあり滑らかです。

つるんとした食感もあり喉越しも楽しむ事ができました。


結果

澄んだ色味に辛味成分が浮かぶスープは、適度?な激辛加減で強めの刺激が欲しいという場面で活躍してくれそうです。

スープ自体はクセのないシンプルな美味しさが感じられ、食べ応えのある麺との相性も良いと感じました。


具材が一切入らないインスタントラーメンは、いささか寂しい印象がありますが激辛ラーメンとなれば、その傾向は大きくなります。

アレンジする事で美味しさが大幅に向上する、そんなポテンシャルを秘めているラーメンと感じました。



もやし



パッケージで推薦されているモヤシをトッピングしました。

手軽に野菜ラーメンへとグレードアップする事ができ、何よりも価格が安く財布に優しい野菜です。

モヤシとラーメンの組み合わせと言えば、やはり定番は味噌ラーメンとなります。

この ”ユッケジャン風ラーメン” は、基本的には辛子味噌風味なのでモヤシとの相性も問題ないでしょう。



パッケージに記載の標準レシピでは、煮込み終了1分前にモヤシの投入を推薦しています。





特筆すべきは、やはりそのシャキシャキとした食感となります。

数分間煮込んだ位では、この食感が消えることはなく持続性もあります。

モヤシはもとは豆なので、ビタミンをはじめ豊富な栄養素が含まれ、生活習慣病にも効果がある食材です。

しかし栄養面など関係なく、その食感だけで投入したくなる魅力を備えた野菜です。


またトッピングには辛味を緩和する効果もあり、尖った辛味が幾分かマイルドになっています。

この辺りは投入量により自在に調整できる所なので、ご自身で適量を探って頂きたいです。

1食分が数十円で買えるので、モヤシならば躊躇なく大量投入も行えます。


注意点としては味の付いていない食材なので、スープが薄まってしまう点かと思います。

ノーマル編でも記載しましたが、先ずはお湯の量を少なめで調理した方が無難です。

濃過ぎた場合には、後からお湯を足せば良いだけなのでその方が安心です。


一手間かかってしまいますが、別途で炒めたモヤシを後乗せする方式もあります。

塩胡椒・ニンニクなどお好みでの味付けが可能なので、更なるグレードアップが期待できます。


結果

シャキシャキ食感に加え、辛味を緩和する役目も果たすモヤシは、大きな存在感を出してくれました。

辛子味噌風の味わいのある本品との相性も抜群です。

絶大な費用対効果が感じられるモヤシは、強力にお薦めできるトッピングです。



ご飯



次はパッケージに記載されている ”〆にご飯でクッパ風” を試していきます。

通常、鍋料理でのシメとして利用される雑炊には2パターン存在します。

・ご飯を一度洗ってから投入しサラサラ食感に仕上げる

・ご飯をそのまま投入し、お粥のように柔らかく仕上げる

クッパの場合は、基本的にはスープをご飯にかけて作るので煮込む事はしません。


本物のユッケジャンクッパ


ご飯を雑炊状態まで煮込むとなれば、大幅な手間の増加は否めません。

インスタント麺の最大のメリットである簡易性が失われては本末転倒、即却下となりました。

お手軽度を重視し、麺を食べ終わった後のスープにご飯を浸して食べてみました。




煮込んだ訳ではないので勿論ご飯はサラサラ状態です。

スープとの一体感がなく正直微妙な味わいでした。

ユッケジャンクッパのように豊富な具材が入る訳ではないので、単純にお茶漬け風になっただけと感じます。


結果

スープとの一体感に欠ける印象、ラーメンライスと何が違うのか?

今ひとつ疑問が残る味わいでした。

決して不味いわけではありませんが、可もなく不可もなくと言った感想です。

個人的には浸さずにライスは別で食べた方が良いかなと感じました。




キムチ



ここまで再三触れてきたのですが、この ”ユッケジャン風ラーメン” の不安材料としては、湯量によりスープのコクが薄まって感じてしまうという部分です。(要因としては激辛風味という事が挙げられます)

そこで簡単にスープへのコクが追加できるキムチのトッピングを試してみます。

激辛ラーメンに唐辛子の効いたキムチの投入となれば、更に辛味がアップしてしまいワイルドな振る舞いとなってしまいますが、昨今ではキムチにも多様な種類が存在します。




今回投入するのは甘口キムチとして、業界の常識を覆した ”ご飯がススムキムチ” です。

その濃厚な甘味は、激辛ラーメンに対しても有効ではないかと思います。


キムチとモヤシをトッピング


先ずは様子見として軽めにのせてみました。

浸ったキムチを食べてみると濃厚な甘味が消えています。(白菜に付いたタレがスープに溶け出したようです)

個人的には甘口キムチは苦手なのですが、スープの辛味が程よくキムチに浸透し食べやすくなりました。

白菜は厚みがあるのでシャキシャキ食感が堪能でき、トッピングとしても優れています。



スープの赤味が増した様に見えます。


白菜だけではなく、キムチについたタレ状の部分も投入してみました。

濃厚なキムチの甘味がスープへ浸透した事により、強力なコクへと変化しています。

もちろん激辛を緩和する効果も有効です。


ご飯を投入


結果的にはキムチ単体で感じられた強い甘味は消え去り、見事にスープへのコクへと昇華しました。

ご飯を入れてクッパ風も試してましたが、ノーマル状態とは印象が一変しました。

スープが濃厚になり旨味が増したように感じられます。

ご飯には辛味を抑える効果もあるので、勢いよくかきこみたい衝動に駆られる美味しさです。

白菜の美味しさもプラスされましたが、スープが大きくグレードアップされたインパクトは強いです。


結果

甘口キムチがスープの辛味を和らげ、スープが甘口キムチに刺激を加えるという相互作用が確認できました。

辛味がマイルドになり、コクが強くなった印象です。


結果的には美味しさが増したのですが、今回は甘口キムチでの検証という事をご留意下さい。

キムチの選定を誤れば激辛に火を付ける結果となり大変危険です。

くれぐれも無理をしないよう、自己責任でお願い致します。



溶き卵



辛味スープと溶き卵と言えば、定番とも言える組み合わせなので、激辛ラーメンでも試さない訳にはいきません。

ここまでモヤシ・ご飯・キムチと試しましたが、大本命とも言える溶き卵はどのような変化を起こしてくれるのか期待は大きいです。



煮込み終了間近に溶き卵を投入しました。

透き通っていたスープが卵カラーに染まり、優しい色味へと変化しています。




あの尖っていた激辛スープが、明らかに柔らかくなっています。

今では ”少し辛め” 位の刺激にまで弱っているので、余裕で食べる事ができました。

これならば激辛ビギナーの方も食べれそうです。

卵のふわふわ食感もプラスされて、まるで別の料理へ変化したかのようです。




ご飯も試してみましたが、まさにピリ辛の卵雑炊と言った感じで箸が止まりません。

最終的には、スープを全て完食する美味しさでした。


結果

激辛刺激を見事にオブラートのように包み込んで、口当たりを柔らかくしてくれました。

辛味を低減する効果を考えると、これ以上の食材はないでしょう。

見方によっては自ら望んだ激辛風味を、あえてマイルドな方向に格下げするという矛盾するトッピングとはなりますが、辛味を優しく包んでくれるその味わいは虜になる美味しさです。



ニラ・溶き卵・もやし



パッケージ画像にも映る、香味野菜のニラをトッピングしていきます。

すでに個別で試した”溶き卵”・”モヤシ”とも合わせて、よりユッケジャンらしい内容に迫りたいと思います。

素のラーメンと比べると、まさにフルスペックとも言える内容です。


適当な大きさにカットしたニラと溶き卵を準備し、完成直前に入れていきます。

①ニラを数十秒煮立てる
②火を弱火にして溶き卵を入れ、固まるのを待つ


外観上はラーメンとしての質感が大幅に向上しました。

彩りが良くなり食欲がそそられます。


ニンニクに代表される匂い成分のアリシンを含むニラなので、スケジュールに合わせて使う量には配慮したいです。



辛味を緩和してくれる溶き卵ですが、更にニラ・モヤシと具材が増えたので、より一層食べ易くなりました。

味はマイルドになりましたが、新たにニラの刺激が加わった事で、味の幅が広がった感じがします。

モヤシのシャキシャキ感もあり、ボリュームのあるリッチな味わいとなったユッケジャンラーメン、手間をかけるだけの美味しさがありました。

夏場の暑い時期には、このラーメンでスタミナを付けたいです。



まとめ



透明感のある澄んだスープは余計な雑味が少なく、ストレートに刺激が味わえる激辛ラーメンです。

異国情緒が漂う雰囲気もあり、激辛ファンにとってはそのままの味をじっくりと味わいたい所かと思います。

しかしアレンジする事により美味しさは増し、そのパターンは無限に広がります。


牛肉と野菜が基本となるユッケジャンスープには、一般的にモヤシ・ねぎ・ニンジンといった野菜が使われます。

このラーメンの場合、ユッケジャン風という性質上、モヤシのトッピングは必須ではないでしょうか?

雑炊(クッパ)や卵を入れるとしても、価格の優等生モヤシと組み合わせて、シャキシャキ食感を楽しみたいラーメンです。




以上、

サッポロ一番

ユッケジャン風ラーメン』でした。