クノール・みなさまのお墨付き
ビタミンC・E、リコピン・β-カロテンと緑黄色野菜として絶大な栄養価を誇るトマト。
もちろん原材料をほぼトマトが占めるトマトポタージュには、その栄養がたっぷりと詰まっています。
この赤色に染まったスープを選ぶ方は、当然トマトへのこだわりも強いはずです。
クノール(味の素)・お墨付き(西友)のポタージュスープですが、トマトの産地がそれぞれに違っています。
その辺も含めて、2種類の『トマトスープ』を詳細に比較レビューします。
エントリー
クノール
トマトのポタージュ
パッケージのコメント
製造は和洋スープ・だしなど粉から液体まで幅広く対応する、味日本株式会社。
クノール
クノール
パッケージに記載されている原材料名です。
原材料名は 使用した重量の割合の高い順に表示されています。
スープ1杯に完熟トマトまるごと1個分使用。トマトのおいしさがたっぷりとけこんだポタージュです。*1食につきトマト小玉サイズ約1個分使用。
完熟トマトをまるごと1個使用した、クノール製 ”トマトのポタージュ”。
パッケージ画像からは、とろみの付いた濃厚な様子が見て取れます。
日本におけるフリーズドライスープの第一人者、味の素。
同社を代表するクノールブランドは、すでに揺るぎのない信頼度を確立しています。
味は間違いないでしょう。
みなさまのお墨付き
トマトの香りととろみがギュッの爽やかスープ
徹底した消費者テストで、支持率を80%以上にキープするという西友のプライベートブランド ”みなさまのお墨付き”。
支持率が80%以下の場合には、改良または終売を余儀無くされるという厳しいルールが設けられています。
支持率が80%以下の場合には、改良または終売を余儀無くされるという厳しいルールが設けられています。
発売されている時点で高い満足度が約束されているという、消費者にとっては嬉しい限りです。
それと同時に企画製造に携わる方への苦労も伝わってくる様です。
消費者テストをする方には、くれぐれも無茶な注文は控えて頂きたいと願うばかりです。
パッケージを見ると真っ赤に染まったスープ画像、クノール製に負けていない濃厚な味わいが期待できます。
製造は和洋スープ・だしなど粉から液体まで幅広く対応する、味日本株式会社。
全国の西友店舗
SEIYU、LIVIN、ザ・モール、SUNNY。
価格・成分表 (2022/7月)
価格・成分表 (2022/7月)
購入価格
税込170.0円
栄養成分
1袋17.8g当たりエネルギー(71kcal)、たんぱく質(1.6g)、脂質(1.5g)、炭水化物(13g)、食塩相当量(0.99g)
みなさまのお墨付き
購入価格
税込149.04円
栄養成分
1袋12.3g当たりエネルギー(43kcal)、たんぱく質(1.1g)、脂質(0.6g)、炭水化物(8.3g)、食塩相当量(1.2g)
1袋分の容量に差が出ています。
クノール 17.8g
お墨付き 12.3g
投入するお湯の量はともに150ml。
クノールの方が1食分につき5.5g多いのですが、トマト以外の材料の違いや濃縮度もあるので、この値でスープの濃さを決めつける事はできません。
価格に関してはやはり、コスパを重視したプライベートブランドの ”お墨付き” がリーズナブルとなっています。
スープの比較
クノール
みなさまのお墨付き
左:クノール 右:お墨付き
左:クノール 右:お墨付き
グラスに入れ並べて見みましたが、限りなく同じように見えます。
しかし、飲んだ印象ははっきりと違っています。
クノールはストレートな酸味を感じる濃厚な味わい。
対して”お墨付き”はややクリーミー、若干甘みも感じられマイルドな仕上がりとなっています。
左:クノール 右:お墨付き
グラスについた、トマト片の違いです。
左:クノール 右:お墨付き
グラスの底見ると、クノールの方には大きめの果肉が見られます。
この辺りが濃厚さの違いに現れているようです。
原材料
パッケージに記載されている原材料名です。
原材料名は 使用した重量の割合の高い順に表示されています。
クノール
トマトのポタージュ
トマトパウダー(国内製造、スペイン製造)、でん粉、クリーミングパウダー、乳糖、砂糖、食塩、食用加工油脂、チーズ、全粉乳、酵母エキス、こんぶエキス、トマトエキス、オニオン、デキストリン、香辛料、粉末しょうゆ、小麦発酵調味料、うきみ(乾燥トマト、パセリ)/調味料(アミノ酸等)、酸味料、(一部に小麦・乳成分・大豆を含む)
みなさまのお墨付き
トマトポタージュ
トマトポタージュ
トマトパウダー(ポルトガル製造)、砂糖、食塩、マッシュポテト、粉末油脂、クリーミングパウダー、デキストリン、乳糖、チーズ、小麦粉加工品、麦芽糖、酵母エキスパウダー、オニオンエキスパウダー、チキンエキスパウダー、でん粉、たん白加水分解物、チーズ加工品、香辛料、うきみ(パセリ)/増粘剤(加エデンプン、増粘多糖類)、調昧料(アミノ酸等)、酸昧料、リン酸Ca、着色料(カラメル、パプリカ色素)、香料、くん液
フリーズドライトマトスープにおける、1番重要な要素となる原材料のトマトパウダー。
両製品で産地が違っています。
クノールは国内とスペインのハイブリッド、みなさまのお墨付きはポルトガル製造となっています。
何かワールドカップの組み合わせのようにも思えて来ましたが…
2022年11月21日開幕のカタールW杯では、グループE組で日本とスペインが対戦します。
ポルトガルはグループH組となります。
スペイン・ポルトガルと日本よりも格上となりますが善戦を期待したいです。
スペインには有名なトマトを使ったお祭りのラ・トマティーナがあり、トマトへの造詣が深いイメージがあります。
毎年8月に行われ数万人が参加しトマトを投げ合うという、常軌を逸したビックイベント。
トマトへの愛着は伝わってくるのですが、日本人の観点からは少々勿体ないようにも感じてしまいます。
おそらくは販売のできないトマトを使っているとは思いますが。
国内・スペイン・ポルトガルと、それぞれの品種や特色は不明なのですが、その点をこの”クノール”と”お墨付き”で体感するのも良いかと思います。
まとめ
結果的には、酸味が強めの濃厚なクノール。
マイルドで飲みやすくコスパの良い”お墨付き”となりました。
価格の違いが濃厚さの違いという事だけではなく、方向性が別れた2商品と感じます。
しっかりとトマトが味わいたい場合にはクノール、トマトの酸味が苦手な方には”お墨付き”がおすすめとなります。
この2商品合わせて、日本・スペイン・ポルトガルのトマトが使われています。
一足早いワールドカップとして、飲み比べるのも良いかと思います。
以上、
情熱的な赤色に食欲も高まる
『トマトのポタージュ』でした。