2020年11月30日月曜日

レトルト赤飯 4種 小豆 VS ささげ

マルちゃんテーブルマークたかのセブンプレミアム


☆知っておきたい豆の違い☆

お祝い事がなくとも、時には食べたくなる『赤飯』。

赤飯に使われ、赤い色の元にもなっている豆には小豆・ささげ豆があります。

赤飯好きならば、この豆には拘らざるを得ない事でしょう。


今回は、赤飯に使われている小豆・ささげ豆を中心に

レトルト『赤飯』を詳細に比較レビューします。





エントリー


マルちゃん

ふっくら赤飯


パッケージのコメント
小豆の味わいとほのかな塩味、もちもちとした食感の赤飯です。
着色料不使用


 小豆

即席麺・冷凍食品・加工食品と幅広い商品展開をしている東洋水産のブランド、マルちゃん。

着色料不使用との記載ですが、今回の4商品は全て着色に豆煮汁を使用しています。



テーブルマーク

赤飯



パッケージのコメント
赤穂の天塩で塩味をつけました
小豆の煮汁を使用して、ふっくらつやつやに炊き上げました。

 小豆

冷凍食品やパックご飯で馴染みのテーブルマーク。

味付けには”赤穂の天塩”を使用。(赤穂の天塩は株式会社天塩の商品です)

赤穂の天塩 商品情報
海水中に含まれるにがり(主成分マグネシウム)を大切にしたあら塩です。食材のうまみ成分を引き出し、よく浸透するお塩に仕上げました。

塩の旨味という微妙なカテゴリー、果たして味に違いが出るのでしょうか?




たかの

たきたての赤飯


パッケージのコメント
国産 もち米 ささげ 使用
高圧蒸し炊き製法 もちもち食感


 ささげ

”たかの”はパックご飯など、米製品を中心とした商品展開をしています。

米どころ新潟県の会社なので期待感は大きいです。




セブンプレミアム

お赤飯



パッケージのコメント

ささげ豆の煮汁で色づけしました。

セブンプレミアムウェブサイト
国内産水稲もち米100%使用し、新潟県産「ささげ豆」の煮汁だけでほんのり色づけた赤飯です。素材の味をそのまま味わえ、添付のごま塩を振っても美味しくお召し上がりいただけます。


 ささげ

クオリティには定評のプライベートブランド、セブンプレミアム。

上記、”たかの”との共同開発品。

たかの製”たきたての赤飯”との違いが気になります。

セブン流の商品開発で、どの様にアレンジされているのでしょうか?

*”お赤飯” は2021年02月01日にリニューアルされました。




価格・成分表 (2020/11月)






塩味の加減は好みに大きく影響しますが、食塩相当量での判断が確かだと思います。

食塩相当用




購入店





購入場所がバラバラとなったのですが、価格に大きな差がでました。


最安値は 業務スーパーで購入のテーブルマーク
3パックで289円、1パック当たり96.3円

自分の生活圏内では、テーブルマークは業務スーパーでのみ発見。

1番多く見かけたのがマルちゃんでマツキヨ・ファミマ・ローソンで取り扱っていました。

テーブルマーク 製白ご飯はよく見かけるのですが、赤飯となると圧倒的にマルちゃんの陳列が多いです。


マルちゃんセブンは、ほぼ同等の価格、スーパーなどの店頭価格では、この1パック当たり130円前後が基準になると思われます。

セブンは1パック品をセブン系スーパーで購入したのですが、3パック品の方がお得でした。(1パック当たり約12円)


最高値はAmazonで購入したたかの、3パック品の購入で1個当たり194.3円

Amazonのレトルト赤飯の価格を見ると、10パックセットなど数量が多くなれば価格も下がるのですが、それでも1個当たり150円前後までしか下がりません。ネットでの購入はコスパが悪いようです。

たかの通信販売サイトでは、このたきたての赤飯が24個入りで税込4,147円(1個当たり172円)で販売されています。(2020年11月現在)

24個と大量購入しても1個当たり172円と高額なので、たきたての赤飯はハイグレード商品と言えかもしれません。





外観



マルちゃん
小豆


テーブルマーク
小豆


たかの
ささげ


セブンプレミアム
ささげ



それぞれ小豆・ささげ豆の煮汁で赤く着色がされています。


小豆の煮汁で着色のマルちゃんテーブルマークは、薄めの淡い印象。

それに対し、ささげ豆の煮汁は鮮やかな色が特徴でたかのセブンは濃いめで鮮明。

見比べるとハッキリと色の違いが出ています。



付属のごま塩を振りかけました


ごま塩を振りかけたセブン

米・豆とシンプルな赤飯ですが、付属のごま塩を振りかけると中々貫禄が出てきます。

ワンランクアップしたような、ごま塩の視覚効果は大きいと感じます。



あずき・ささげの比較


マルちゃん
小豆 15個


テーブルマーク
小豆 17個


たかの
ささげ豆 37個


セブンプレミアム
ささげ豆 22個



豆の状態

小豆は皮が薄いので、やはり小豆勢のマルちゃんテーブルマークは割れている豆が多く見られます。


対して、ささげ豆は皮が厚いのでたかのセブンは割れが少なく外観をキープしています。


豆が割れる事は縁起が悪いとして、地域によりささげ豆が使われるそうですが、なるほど確かに差が出ています。


豆の色

ささげ勢のたかのセブンは共に黒っぽい色をしています。(製造会社が同じなので当然と言えば当然か?)

かたや小豆勢のマルちゃんは黒味が強く、ささげ豆に近い印象。

小豆の種類が違っているのか、テーブルマークは赤茶色をしています。

色のバリエーションでは小豆が優位となりました。

小豆派の方は、その日の気分により小豆の色を選ぶのも良いのでは。



豆の数

豆の数ではささげ勢の圧勝となりました。

セブンの22個も小豆勢と比べて多いのですが、特筆すべきはたかの

ささげ豆37個とマルちゃんテーブルマークの2倍以上というストロングスタイル。

なぜか、このフィニッシュブローとなり得る豆の多さについてパッケージでは一切触れられていません。

これはもったいない。

価格が割高なたかのですが、赤飯好はきっと心を揺さぶられる事でしょう。


ささげ豆の価格なのですが、小豆よりも安価という訳ではないようです。

小豆はアンコ製品としての需要があるので、生産量が多く価格もこなれている模様。




原材料


パッケージに記載されている原材料名です。
原材料名は 使用した重量の割合の高い順に表示されています。

マルちゃん
もち米(米国産)、小豆、食塩

テーブルマーク
もち米(米国産)、小豆煮汁、小豆、オリゴ糖、食塩/酸味料、乳酸Ca 

たかの
水稲もち米(国産)、ささげ(国産)、食塩(国産)


セブンプレミアム
【赤飯】水稲もち米(国産)、ささげ(国産)【ごま塩】ごま、食塩、でん粉



マルちゃんテーブルマークは意外にも米国産のもち米を使用。

輸入米には高い関税がかけられているはずなので、コスト的に不利だと思うのですが?


テーブルマークは同社のパックごはんと同様に、この赤飯にも酸味料などの添加物入り。

テーブルマーク曰く
お米のつやと風味を保つためにトウモロコシを原料とした酸味料(グルコン酸)を使用しています。
との事なのですが

他3商品は添加物を使用せずに商品化しているので、テーブルマークも無添加へ方針を変更して貰いたいものです。


たかのは米・ささげ・食塩と全てを国産で統一、この辺りもコスト高に影響している模様。


*水稲もち米
米の栽培方法には水稲(水田)と陸稲(畑)があり、陸稲ではおもに加工用(あられ・おかきなど)のモチ米が作られています。









感想・まとめ



塩加減

マルちゃん

食塩相当量が1番多いマルちゃん、赤飯の表面に塩が振りかけられているようです。

広範囲に塩味を感じましたが、若干物足りなさを感じました。


テーブルマーク

塩味の付いている部分が、まばらにやって来る状態。

売りとなる”赤穂の天塩”ですが、違いを判別できるほどの塩味を感じる事が出来ませんでした。


たかの

塩が全体に混ぜられているようなのですが、今回の4商品の中では1番弱く感じました。


セブン

ごま塩が別で付いており、自分で適量を振りかけるスタイル。

今回はごま塩を振りかけ、米と混ぜ合わせないで食べました。

塩がかかっている表面部分と、かかっていない内側部分とのメリハリがついた状態。

表面部分はしっかりと塩味が効いているので、塩味に関しては満足感がありました。

しかし、塩分量自体はセブンが1番少なくマルちゃんの半分の量です。(セブン0.4g マルちゃん0.8g)



レトルト赤飯として塩味少なめは納得がいきます。

塩加減が弱いと感じる場合には塩を足す事はできるが、逆に強すぎた場合には減らす事が出来ないので。

なので、セブンのごま塩別体は塩分の取りすぎ防止塩味の満足感が両立した優れた方式と実感しました。



食塩相当量



塩味の満足度




豆の食感

豆の食感に関しては明らかにささげ豆の方が硬いです。

小豆の場合は、豆が目立ちすぎる事もなくバランスの良い存在感と感じます。


ささげ豆は適度に歯ごたえがあり豆の食感を楽しむ事ができます。

たかの製はささげ豆が大量投入されているので、食感を堪能したい方は一度ご賞味してみては?



豆の特徴まとめ




その他

祝い事で赤飯を炊く際にささげ豆は割れにくいので縁起的に有利。

小豆はアンコとしての用途があるので、ささげ豆よりも遥かに需要が高い。

小豆の方がささげ豆より知名度が高く、栄養面でも脚光を浴びている。



以上、
ワインをも超える豊富なポリフェノールが含まれている小豆…『赤飯』でした。